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黒色のトノサマバッタについて調布経済新聞の取材を受けました
セルコニュース
多摩川自然情報館に持ち込まれた「黒いトノサマバッタ」について、環境部の石川が調布経済新聞からの取材を受けました(取材日:2020年11月8日)。
主な内容は、珍しさの程度や寿命、黒いバッタとはどういうものなのか、また、黒くなる原因は何か、といったものでした。
記事は、2020年11月11日付の調布経済新聞関連のWebサイトに掲載されています。
体色が黒化したバッタは年に1匹報告があるかないかという珍しさだそうです。
調布市多摩自然情報館公式サイト(注:別ウィンドウで開きます)
トノサマバッタは、普通に暮らしているときは緑色や薄茶色でまだら模様の入った体をしています(孤独相)。しかし、狭いところにたくさんのバッタがすむようになると、濃いこげ茶色とオレンジ色に色が変わり、翅も長くなり性格も荒くなります(群生相)。
ここにいるバッタは、全身が真っ黒な色をしています。このバッタは、多摩川の河川敷で撮られたもので、ここでは群生相に変化するほどの数はすんでいません。また、普通の群生相の色は濃いこげ茶色でオレンジ色もまざり、まだら模様もありますが、この個体は、さらに真っ黒で模様もほとんどありません。
そのため、普通の孤独相の個体が何かのはずみで黒くなったもの(黒化)と考えられます。 なお、このように全身黒くなったトノサマバッタは、日本全体で1年1回程度の報告があります。
ちなみに、トノサマバッタが黒くなるのは、「コラゾニン」という物質が作用するためということがわかっており、これが効かなくなると逆に「白化(アルビノ化)」するといわれています。しかし、どのような環境や条件でこの物質が働くのかということについては、残念ながらまだわかっていません。
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